Appleのあらゆるデザインを手がけるジョナサン・アイブ卿が、ロンドンの新聞「イブニング・スタンダード」に貴重なインタビューに応じた。インタビューの中で、アイブ卿は先日ナイトの称号を授与されたこと、Appleでの仕事、そしてデザインの基礎について語った。また、Appleが他社と異なる点についても語っている。
以下は抜粋ですが、全文を読む価値はあります。
Q: 最近、デザインへの貢献によりナイトの称号を授与されましたが、誇らしい瞬間でしたか?
A: 本当に興奮しました。同時に、身の引き締まる思いでした。私はイギリスで育ち、イギリスが最初に工業化を進めた時代のデザインとものづくりの伝統の産物であることを強く意識しています。アイデアと独創的な思考を重視し、それを重視することは、イギリス文化の根幹を成すものであり、多くの点で、それがデザインの伝統を物語っています。
Q: Apple では新しい製品はどのように生まれるのでしょうか?
A: 創造的なプロセスで私が好きなのは、ちょっとナイーブに聞こえるかもしれませんが、ある日はアイデアも解決策も思いつかなかったのに、次の日にはアイデアが浮かぶ、という発想です。これは本当に刺激的で、概念的にも素晴らしいと思います。
アイデアや創造性を持つことは、信じられないほど刺激的です。孤独で、脆く、暫定的で、形を持たないアイデアもあります。
ここで私たちが発見したのは、それは非常に脆弱なままではあるものの、会話になるということです。
最も劇的な変化が見られるのは、抽象的なアイデアから、もう少し具体的な議論へと移行する時です。しかし、どんなに粗削りであっても、3Dモデルを作ることで、漠然としたアイデアに形が与えられ、すべてが変わります。プロセス全体が変化します。幅広い層の人々を刺激し、焦点を当てます。これは注目すべきプロセスです。
Q: 新しい製品を開発する際に目指す目標は何ですか?
A: 私たちの目標は非常にシンプルです。より良い製品を設計し、製造することです。より良いものを作れないなら、私たちはそれをしません。
Q: Apple のデザインの特徴は何ですか?
A: Appleのデザインプロセスを適切に表現する言葉を見つけるのに苦労しますが、デザイン、プロトタイピング、そしてものづくりがまさにそれです。これらを切り離してしまうと、最終的な結果に悪影響が出ると思います。何かがより良いものになるということは、新しいことであり、新しいということは、参考になる例のない問題や課題に直面することを意味します。これらの問題を解決し、取り組むには、並外れた集中力が必要です。探究心と楽観主義が同時に存在するという感覚があり、この2つが同時に存在することは滅多にありません。
