アップルは、新本社キャンパス2の建設で度重なる遅延とコスト増加に直面し、同プロジェクトからゼネコン2社を解雇したと報じられている。
AppleInsider:
合弁事業で落札したスカンスカ社とDPR社は、「今後数週間以内にプロジェクトから完全に撤退する予定」だと、シリコンバレー・ビジネス・ジャーナルが入手した社内メールに記されている。両社は「作業範囲の見直しに関する交渉で合意に至らなかった」と、スカンスカUSAのリチャード・カヴァラロCEOは記している。
先週、業界誌がスカンスカ社が本館のコアとシェルの完成後、プロジェクトから撤退すると報じたことで、問題が浮上した。この後退により、スカンスカ社は8億ドル近くの収益を失うことになると報じられている。
アップルが内装工事を途中でルドルフ・アンド・スレッテンに切り替えたことは、このプロジェクトにもっと深刻な問題がある可能性を示唆している。このプロジェクトは予定より1年以上遅れており、予算も20億ドル超過している。
アップルは当初、このプロジェクト(史上初の建設手法を採用し、企業が試みたプライベートオフィス開発の中でも最も野心的かつ高額なプロジェクトの一つ)を2015年末に完了させる計画だったが、現在では2016年末には入居可能になると発表している。噂によると、プロジェクトの実際のスケジュールは既に2017年にずれ込んでいる可能性があるという。
「最初の段階を踏むのは大変です」と、ネバダ大学ラスベガス校の建設マネジメントプログラムのディレクター、デビッド・シールズ氏は先月ウォール・ストリート・ジャーナル紙に語った 。「確かに、最初の段階にはスケジュールとコストのリスクがはるかに大きいのです。」
シリコン バレー・ビジネス・ジャーナルの報道によると、プロジェクトの監督は、アップルのノースカロライナ州データセンターの建設を担当したアトランタに拠点を置くホルダー・コンストラクションに委託される可能性がある。ホルダーは現在、新キャンパスプロジェクトの機械、電気、配管システムの構築に取り組んでいる。