アップル、自社株買い資金のため債券発行を準備

アップル、自社株買い資金のため債券発行を準備

アップルは米国債務資本市場向けに債券販売を準備している。今年3度目の債券販売となる。ファイナンシャル・タイムズ紙によると、同社は債券販売で自社株買いプログラムの資金調達を計画しているという。

アップル、自社株買い資金のため債券発行を準備

AppleInsider:

フィナンシャル・タイムズによると、今回の債券発行は応募数の3倍に達し、5回に分けて実施される。今回の債券発行の共同主幹事は、過去2回の米国債券発行と同じゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ、ドイツ銀行証券、JPモルガンとなる見込みだ。

アップルは2月に120億ドルの社債を発行したが、これには同社のクリーンエネルギープロジェクトの資金調達のための15億ドルの「グリーンボンド」が含まれていた。6月に台湾で発行された社債は、30年債で13億8000万ドルを調達し、予想のほぼ2倍となった。

アップルは、今後2年間で自社株買いに580億ドルを費やす計画を発表した。同社は4月、2012年8月の開始以来、資本還元プログラムを通じて1630億ドル以上(うち自社株買いは1170億ドル)を投資家に還元したと発表した。

アップルは債券の売却をグリーンエネルギープロジェクトなどのプロジェクトや自社株の買い戻しに利用し、海外に蓄えた現金を米国に送金して米国内で高額の税金を課されることを回避している。