HPとデル、アップルの中国における人件費上昇に注目

HPとデル、アップルの中国における人件費上昇に注目

ヒューレット・パッカードとデルは、中国でアップルのiPhoneを組み立てる労働者の賃金が大幅に上昇していることを警戒している。人件費の上昇が続けば、両社とも自社製品の価格を引き上げざるを得なくなる可能性がある。

ロイターより:

アップル、HP、デル、ノキア、モトローラ・モビリティなどを主要顧客に持つ大手契約製造業者フォックスコン・テクノロジー・グループは先週、中国での従業員の賃金を16~25%引き上げた。2010年以降3度目の引き上げとなる。

こうした賃金上昇は中国の電子機器製造業界全体の上昇傾向を反映しており、HPやデルなどのすでに薄い利益率にさらなる圧力をかける可能性がある。

HPのCEOメグ・ホイットマン氏は、中国での賃金上昇は世界のエレクトロニクス業界全体に波及効果をもたらす可能性があると述べた。

「フォックスコンの人件費が上がれば、私たちにとっての製品コストも上がる」と彼女は水曜日のロイター通信とのインタビューで語った。

「しかし、これは業界全体の現象となるため、顧客にどれだけのコストを転嫁し、どれだけのコストを吸収するかを決めなければなりません。」

デルは四半期利益が18%減少したと報告し、中国の賃金も注視していると述べた。

デルのブライアン・グラッデン最高財務責任者(CFO)はロイター通信に対し、「これが当社のコストにどのような影響を与えるかは未知数です」と述べた。「サプライチェーン全体にどのような影響を与えるかはまだ分かりません。引き続き注視していきます」

HPやDellのような、極めて効率的なサプライチェーンの構築と、わずかな利益率を維持するためのコスト削減を専門とする企業は、問題を引き起こす可能性のある経費の増加に特に敏感です。

「HPとデルのPCはもう少し高くなる可能性がある。両社は追加コストを転嫁しようとしてきたが、うまくいくかどうかは分からない。彼らの製品はアップルほど差別化されていない」と、サンフランシスコのスターン・アギーのアナリスト、ショウ・ウー氏は述べた。