大半のアナリストは新型iPhoneがAppleの利益を大きく押し上げると予想しているが、JPモルガン・チェースの経済チームは、はるかに大きな影響を与えると考えている。
フォーブス:
米国のチーフエコノミスト、マイケル・フェロリ氏は、アップルの最新スマートフォンの売上が米国の第4四半期の年率成長率を0.25~0.5%押し上げる可能性があると述べた。
「当社の株式アナリストは、前世代のiPhoneの販売が堅調なペースで維持される一方で、第4四半期には米国で約800万台のiPhone 5が販売されるだろうと見ている」とフェロリ氏は調査メモに記している。
これまでのiPhoneの発売と同程度の600ドルの価格設定とすると、この端末の貿易マージンが400ドルになる。輸入額の200ドルを考慮すれば、GDPは減額され、経済成長統計に計上される。
これらの計算を用いると、iPhone 5の販売はGDP成長率を年率換算で32億ドル、年間で128億ドル押し上げる可能性があるとフェロリ氏は述べている。この0.33%ポイントの押し上げ効果は、「第4四半期のGDP成長率予測(2.0%のまま)に対する下振れリスクを限定的なものにするだろう」とフェロリ氏は述べている。
フェロリ氏は、この数字は「目を見張るほど」であることを認め、だからこそ懐疑的に扱うべきだと述べている。