Appleは先週、政府による電子書籍独占禁止法訴訟の一環として課せられた「違憲」なコンプライアンス監視を停止する措置を講じた。一方、司法省は監視機関の行動を擁護し、監視を継続するよう求めた。
AppleInsider:
デニス・コート裁判長によって本件に任命された第三者監視人マイケル・ブロムウィッチ氏は、「Appleの事業運営を妨害し、機密情報や秘匿情報の公開リスクを冒し、Appleに回収不可能なほどの巨額かつ急激に増大する費用を課す、巡回調査を行っている」と、Appleの主任控訴弁護士セオドア・ブートラス氏は同社の申し立ての中で主張した。この文書はフォーチュン誌のロジャー・パーロフ氏が初めて目にした。
アップルは裁判所に提出した書類の中で、ブロムウィッチ氏の雇用を認める判決の一部を、同社が有罪判決に対する控訴を保留するまでの間、即時執行停止を求めている。判決に含まれるその他の命令、例えば出版社との契約の段階的な再交渉などは、書類には含まれていない。
アップルの申し立ては、感謝祭直後に同社が提出した苦情とほぼ同様で、ブロムウィッチ氏の監視方法に加え、同氏の報酬体系にも疑問を呈していた。
アップルは、裁判所が同社にコンプライアンス監視員を任命し、憲法第3条では裁判所に与えられていないとされる調査権限を同監視員に与えたことで、同社の憲法上の権限を逸脱したと主張している。
アップルの顧問弁護士、ブートラス氏はまた、ブロムウィッチ氏がアップルの上級幹部との面談を要求したことで生じた混乱によって「取り返しのつかない損害」が生じていると指摘している。
当然のことながら、司法省はAppleの状況評価に異議を唱え、ブロムウィッチ氏を擁護し、Appleが「外部コンプライアンス監視員を公然と中傷し、その職務遂行を妨害するための組織的かつ不適切なキャンペーン」に関与したと非難した。連邦反トラスト法弁護士のローレンス・バターマン氏は、ブロムウィッチ氏の行動は「常に適切であり、彼の非の打ちどころのない評判に合致していた」と付け加えた。
バターマン氏はまた、アップルの合憲的主張は当初の差し止め命令の「誤読」であり、「全く根拠がない」とし、「原告らはアップルの差し止め請求は即時却下できると主張する」と述べた。
コート判事は2014年1月13日にこの動議に関する双方の口頭弁論を審理する予定。