Paypal は Apple のモバイル決済事業に参入したい ― もし参入があれば…

Paypal は Apple のモバイル決済事業に参入したい ― もし参入があれば…

eBay が所有し運営する決済サービス PayPal が Apple に近づき、耳元で甘い言葉をささやいていると報じられている。PayPal は、Apple が長らく噂されていた決済イニシアチブを収益性の高いものにするために協力するだけの会社だと伝えている。

iPhone を使用した NFC モバイル決済.png

再/コード:

決済業界の幹部3人が Re/codeに語った ところによると、eBay傘下のPayPalが、長らく噂されていたAppleの決済構想実現に向け、家電メーカーであるAppleに協力を打診しているという。AppleとPayPal双方の関係者に話を聞いたこれらの関係者によると、PayPalは基本的に、不正検知からバックエンドインフラ、さらには決済処理に至るまで、自社の決済サービスの一部をAppleのモバイル決済システムにホワイトラベル化することに前向きだという。

「私たちはひそかにやります」と彼らはささやき、「私たちもこれに参加したいのです」と伝えている。

Re/Codeの情報源のうち2人は、Appleは計画を実現するためにPayPal、あるいは他の誰かの協力を必要としない可能性が高いと述べている。

情報筋によると、AppleはついにiPhoneを実店舗での商品やサービスの購入に活用することに意欲を見せているようだが、実現に向けてどのような手段を取るのかは不明だ。確かに、Appleは既に実店舗で限定的にiBeacon技術を採用しているが、最近の特許出願を見ると、NFC、Wi-Fi、Bluetoothといった技術も検討しているようだ。

PayPalがAppleを説得して協力を取り付けなければ、恐ろしい未来が待ち受けているかもしれない。eBay傘下の決済サービス企業であるPayPalは、ビジター側でAppleと対峙するよりも、むしろ同じベンチで座りたいと考えているに違いない。

アップルの広報担当エイミー・ベセット氏とペイパルの広報担当ジェニファー・ヘイクス氏は、この報道に関してRe/Codeの取材に対しコメントを控えた。