インテルとマイクロン、メモリの画期的な新技術を発表 ― 現行のNANDストレージより1,000倍高速

インテルとマイクロン、メモリの画期的な新技術を発表 ― 現行のNANDストレージより1,000倍高速

インテルとマイクロンは、コンピュータストレージ技術における新たなブレークスルーを発表しました。この技術は、現在ソリッドステートドライブ(SSD)に使用されている現世代のNANDフラッシュ技術の1,000倍の速度を誇ります。この新技術は「3D XPoint」と呼ばれます。

この種の発表のほとんどは将来の技術を宣伝するためのものですが、3D XPoint はすでに大量生産されており、2016 年に店頭に並ぶ予定です。

「業界は数十年にわたり、プロセッサとデータ間の遅延時間を短縮し、より高速な分析を可能にする方法を模索してきました」と、インテルの不揮発性メモリソリューショングループ担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるロブ・クロック氏は述べています。「この新しいクラスの不揮発性メモリは、この目標を達成し、メモリとストレージソリューションに革新的なパフォーマンスをもたらします。」

「現代のコンピューティングにおける最大の課題の一つは、プロセッサが長期ストレージ上のデータにアクセスするまでの時間です」と、マイクロンの社長マーク・アダムズ氏は述べています。「この新しいクラスの不揮発性メモリは、膨大なデータセットへの迅速なアクセスを可能にし、全く新しいアプリケーションを実現する革新的な技術です。」

3D XPointは、現在のNANDストレージに使用されている技術に比べて1,000倍の耐久性を備えていると言われており、寿命が大幅に長くなります。3D XPointダイ1個あたりのデータ保存容量は現在128GBですが、今後のバージョンでは容量が増加する予定です。

このような技術ではよくあることですが、新しい技術を使用したドライブは当初はかなり高価になりますが、時間が経つにつれて価格が下がり、最終的にはコンピューターメーカーが SSD の代わりに 3D XPoint 技術を使用できるようになります。

Intel は、3D XPoint テクノロジーを説明する有益なインフォグラフィックを自社の Web サイトで提供しています。(PDF)