アップルのティム・クックCEO、英国が提案した「スヌーパーズ憲章」法案に反対を表明

アップルのティム・クックCEO、英国が提案した「スヌーパーズ憲章」法案に反対を表明

アップルのCEOティム・クック氏は、企業に顧客データの保持を義務付け、暗号化されたシステムにバックドアをインストールすることを要求する可能性のある、英国で提案されている捜査権限法案に反対を表明した。

アップルのティム・クックCEO、英国が提案した「スヌーパーズ憲章」法案に反対を表明

AppleInsider:

「どんな製品を使う人でも、それを守るためには暗号化が必要です」とクック氏はテレグラフ紙に語った。「周りを見渡せば、データ漏洩がいくつも起きていることが分かります。私たちはエンドツーエンドの暗号化とバックドアの排除を強く信じています。」

クック氏は、捜査官向けに提供されたバックドアは「誰でも」利用できるバックドアであると指摘し、このようなバックドアは「悲惨な結果」につながる可能性があると警告した。

暗号化は、ほんの数社の裕福な企業が所有し、何らかの形で規制できるような希少なものではあり得ません。暗号化は広く利用されています。一時的には気分が良くなるかもしれませんが、実際にはメリットはありません。暗号化を停止したり弱めたりすれば、被害を受けるのは悪事を企む人々ではなく、善良な人々です。他の人々は、どこに行けばよいかを知っているのです。

クック氏はまた、ある地域の安全保障が弱まると全員に悪影響を及ぼす可能性があると主張し、「好むと好まざるとにかかわらず、私たちは皆つながっている」と述べた。