米連邦捜査局(FBI)は、サンバーナーディーノ銃乱射事件の犯人サイード・ファルークのiPhone 5cで発見された情報が有用かどうか、現在も分析中だと発表した。FBIのジェームズ・ベイカー法務顧問は火曜日、国際プライバシー専門家協会(IAP)の会議で、その情報、あるいはその情報の欠如について明らかにした。
ウォールストリートジャーナル:
「他のあらゆる犯罪テロ捜査と同様に、現在、そのデータの分析を行っています」とベイカー氏は述べ、「つまり、論理的な手がかりを追っていくということです」と付け加えた。しかし、当局がデータにアクセスできたのはごく短期間であるため、携帯電話で発見された情報が捜査にとって有益であったかどうかを判断するには「まだ時期尚早だ」とベイカー氏は述べた。
FBIはiPhoneメーカーのAppleに対し、非常に公然とした法廷闘争を展開し、ファルーク容疑者が12月にサンバーナーディーノで発生した銃撃事件の数日前に使用していたiPhoneのロック解除にAppleが協力するよう求める裁判所命令を獲得した。しかし、3月22日に連邦捜査局とAppleが法廷で対決する予定だった前日、司法省はiPhoneの情報にアクセスする別の方法を発見したと発表し、訴訟を取り下げた。
FBIはこれまで、iPhoneのロック解除方法については明らかにしておらず、デバイス上でどのような情報を発見したのか、もし発見したとしても、その情報自体を公表していない。FBIのロック解除には、イスラエルの「モバイルフォレンジックソリューション」企業であるセレブライトが協力したと広く信じられている。
ベイカー氏によると、FBIはデバイスで発見されたものを実際に公開するかどうか、またデバイスのロック解除に使用されたクラッキング手法を明らかにするかどうかについてはまだ決定していないという。FBIは、完全な分析が完了するまで、そのような決定を保留しているという。
ファルークのiPhone 5cをクラックするのに使用された方法が、そのモデルのデバイスでのみ使用できるかどうかは現在のところ不明だが、FBIは他のバージョンのiPhoneでも使用できるかどうかをテストしていると報じられている。