更新 –シャープの高橋興三CEOはニューヨーク・タイムズ紙に対し、シャープはフォックスコンに独占交渉権を与えるとし、「シャープの株主、従業員、そしてすべてのステークホルダーの観点から提案を検討している」と語った。
ウォール・ストリート・ジャーナルは 木曜日、シャープがフォックスコンと約55億ドルとされる買収提案について「独占交渉」を開始すると報じた。この合意が成立すれば、フォックスコンと産業革新機構(INCJ)の買収合戦に終止符が打たれることになる。
フォックスコンのCEO、テリー・ゴウ氏は先週、シャープ幹部を説得してフォックスコンの買収提案を受け入れるよう、6590億円(約55億ドル)に増額した提案書を携えて日本を訪れたと報じられている。イノベーション・イノベーションの提案書は、最高で3000億円に達したと推定されている。
いかなる取引も日本政府当局の承認を得る必要がある。この要件があるため、シャープは最終的に日本政府支援のイノベーションの買収提案を受け入れるだろうと観測筋は予想していた。しかし、フォックスコンの買収提案は、同社が日本のディスプレイメーカーの巨額の負債を返済することにも同意していることから、見逃せない魅力かもしれない。
アップルは、既にディスプレイをシャープに、そして販売するデバイスの組み立ての大部分をフォックスコンに依存しているため、この交渉を注視している。また、アップルはシャープの亀山液晶工場をHDTV生産から携帯機器向けディスプレイ生産に移転する計画に資金提供したと報じられており、シャープの液晶事業にも関心を持っていると考えられている。
(AppleInsider経由)