皆さんの多くは、一度だけ料金を支払えばiOS 5ベータ版へのアクセスを提供するという広告を見たことがあると思います。どうやらAppleはこうした行為をあまり好ましく思っていないようで、アカウントのデバイススロットを不適切に販売した開発者に対して、差し止め命令書を発行し、アカウントを閉鎖し始めました。
AppleのiOS開発者プログラムのメンバーには、アカウントでデバイスを認証するために使用できるスロットが最大100個付与されます。これらのスロットは、ベータテスターにアプリへのアクセスを許可したり、開発チームのメンバーにiOS 5のプレリリース版へのアクセスを許可したりするために使用されます。
iOS 5はまだ一般公開の準備が整っていないため、現在はテスト目的のみで利用でき、Appleの公式iOS開発者プログラムの有料メンバーに限定されています。デバイススロットを販売し、開発者以外のユーザーがiOS 5をテストおよび実行できるようにすることは、iOS開発者プログラムの利用規約に違反します。さらに、すべてのiOS開発者プログラムアカウントに以下の通知が表示されています（画像をクリックすると拡大します）。
しかし、多くの開発者が手っ取り早く儲けるためにこれらのスロットをオンラインで販売しており、Appleはそれを快く思っていません。一部の開発者は、この行為により差し止め命令を受けたと報告しており、中にはAppleから開発者アカウントを閉鎖されたと報告する開発者もいます。
デバイススロットを販売したことが確認された開発者アカウントに関連付けられているデバイスにはフラグが付けられ、iOS 5ベータ版を実行できなくなります。つまり、デバイスは最新のiOSバージョンに復元しない限り使用できなくなります。
iOS 5のプレリリース版は現在開発者向けにのみ提供されており、現在は4番目のベータ版です。iOS 5は今年の秋まで一般公開されません。
iOS 5 ベータ版スロットの販売は以前から行われてきたため、なぜ Apple がこのポリシーの施行にこれほど時間がかかったのかは不明だ。
