サムスンに対する特許訴訟が2日目に入り、アップルは全面戦争を仕掛ける決意を固めているようだ。古代の軍隊が敵に仕掛けたように、アップルはライバルが二度と立ち上がれないよう、地ならしをしようとしている。
CNNマネー:
Appleは、この訴訟を「例外的」と認定するよう求めている。これは、陪審員が3倍の損害賠償を認める法的基準である。これは、Appleが主張する数十億ドルに上る実際の立証可能な損害額の3倍に相当する。
Appleはまた、自社の特許を侵害していると判明した製品の販売によってSamsungが得た利益の100%の回収を求めている。また、Appleは、Samsungによる特許侵害製品の販売を差し止めるための恒久的な差止命令も求めている。
コロンビア大学ロースクールの法学・テクノロジー教授、ハロルド・エドガー氏は、アップルの血への渇望は珍しいことではないと指摘する。「訴訟では必ず全面戦争になる。これが現実だ」
アップルの非難はサムスンの激しい反応を引き起こした。
サムスンは訴訟準備書面で、「アップルの過剰な損害賠償請求は、市場独占の試みの当然の延長である」と述べた。さらに、アップルの主要な意匠特許は「角が丸い空白の長方形しか示していない」と付け加えた。
サムスンは、アップルが自社の中核スマートフォン技術の使用料を支払うべきだと主張して反訴した。サムスンの主張が認められれば、アップルはサムスンに使用料を支払う義務が生じることになる。
エドガー氏はサムスンとの争いについて、「影響を受ける可能性のある金額と製品の規模は、潜在的に非常に大きい」と語った。
エドガー氏はまた、今回の訴訟がスマートフォン市場に与える全体的な影響は限定的だと指摘した。
「今回の訴訟の結果、ポラロイドがコダックに勝利したような形で、どちらか一方が携帯電話事業で優位に立つようなことがあれば驚きだ」と同氏は語った。
1985年、ポラロイドはインスタント写真の特許をめぐるコダックとの訴訟で決定的な勝利を収めた。その結果、コダックはインスタントカメラ市場から撤退した。