ディッシュ・ネットワークがスプリントに255億ドルの買収提案

ディッシュ・ネットワークがスプリントに255億ドルの買収提案

米国第2位の衛星テレビプロバイダーであるディッシュネットワークは本日、米国第3位の無線通信ネットワークであるスプリントに対して255億ドルの買収提案を開始した。日本の通信会社ソフトバンクの鼻先からスプリントを奪い取ろうとしている。

ディッシュ・スプリントのロゴ

AppleInsider:

ディッシュの合併提案は月曜日に報じられ、ウォール・ストリート・ジャーナルはディッシュによる現金と株式を組み合わせた買収提案について報じた。この買収案では、ディッシュはスプリント株1株あたり7ドルを提示し、そのうち4.76ドルは現金、2.24ドルはディッシュの株式となる。

ディッシュは、自社の買収提案はスプリントの金曜日の終値より12%高い価格、ソフトバンクの対抗提案より13%高い価格だと述べている。

ソフトバンクは10月にスプリントの経営権取得に200億ドルの買収提案を行った。ソフトバンクはスプリントの株式の70%を保有することになるが、株主はまだこの取引を承認していない。

ディッシュの株主は、ディッシュとスプリントの合併会社の経営権を握ることになりますが、合併後の会社は360億ドル以上の負債を抱えることになります。これは、合併成立のためにディッシュが負担しなければならない90億ドルの追加融資を考慮に入れていない金額です。さらに、ディッシュがソフトバンクに支払うことになる6億ドルの「違約金」の問題もあります。

スプリントは2012年に355億ドルの収益を上げたが、これは同時期のディッシュの143億ドルの2倍以上だ。

ディッシュは以前から、より広範な無線通信事業者への進出を目指しており、無線周波数帯の買収を進め、今年初めにはスプリント傘下のクリアワイヤの買収に非公式な入札を行った。しかし、複数のパートナーが同社の株式を保有していることに起因する問題が報じられたため、この取引は頓挫した。

ソフトバンクもスプリントも、本稿執筆時点ではこの買収提案についてコメントしていない。スプリントの株価は月曜日の市場開始前に15.43%上昇していた。