アップルは来年、Macコンピューター製品ラインアップの一部を米国で生産し始める予定だが、米国企業が実際にマシンを生産する可能性は低い。
AppleInsider:
RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、アミット・ダリヤナニ氏は、米国企業がAppleの米国内での組み立てを担う可能性は低いと述べた。ダリヤナニ氏は具体的に、1969年にシリコンバレーで設立され、現在はシンガポールに本社を置くFlextronics International Ltd.と、1966年にミシガン州デトロイトで設立され、現在はフロリダ州セントピーターズバーグに本社を置くJabil Circuitを挙げた。
両社ともAppleに部品を供給しているが、ダリヤナニ氏は、Macの製造拠点が米国に戻った際に、両社が組立パートナーとなることは考えていないと述べている。近年、フレクストロニクスとジェイビルはともに、消費者中心の製品の組立から、ヘルスケアや医療用品といった多品種少量生産分野へと事業を転換している。
フォックスコンの幹部は今週初め、同社が米国での事業拡大を検討していることを示唆した。フォックスコンの広報担当者は、顧客から米国内での製品生産拡大の要請があったと述べたが、具体的な顧客名は明らかにしなかった。
フォックスコンは、Appleの米国生産計画にぴったりのようです。同社はすでにテキサス州、カリフォルニア州、インディアナ州など、米国内に複数の拠点を持っています。
ダリヤナニ氏は、アップルには多数のサプライヤーがいるものの、同社の組み立て作業は主にフォックスコンによって行われており、パートナーからの切り替えは困難だと語る。
「彼らはAAPLのサプライチェーンの不可欠な部分であり、AAPLの複数の製品のサプライチェーンを管理してきたため、このような移行に対処する上でより有利な立場にある」とダリヤナニ氏は書いている。