サウジアラビアの億万長者アルワリード・ビン・タラール王子は、今後5~6四半期は主に創業者スティーブ・ジョブズの影響下になるため、アップル社のCEOティム・クック氏を判断する時期は2年後になるだろうと語った。
ビジネスウィーク記者デイキン・キャンベル:
「スティーブ・ジョブズの強みは、彼が築き上げた会社が明らかに順調に動き、非常にうまく機能していることです」と、アップル株を保有するアルワリード氏(56歳)は、本日放送された公共テレビの番組「チャーリー・ローズ」のインタビューで述べた。「今後5、6四半期は、これがスティーブ・ジョブズの遺産として残るでしょう。おそらく2年後には、新しい経営陣がどうなるかがわかるでしょう。」
カリフォルニア州クパチーノに本社を置くアップルのCEO、ティム・クック氏は、10月に逝去したジョブズ氏が打ち出した戦略から大きな逸脱を示唆していない。同社は先月、過去最高の四半期決算を発表した。iPhone、iPad、Macの売上が過去最高を記録し、利益は倍増の131億ドルとなった。
クック氏は、アップルのバランスシートの活用においてより柔軟な姿勢を示した。同社は976億ドルの現金および投資を保有しており、その資金の活用方法について「積極的に」協議していると同社は述べている。ジョブズ氏は、株主からの配当や自社株買いの提案に積極的に反対してきた。