連邦判事ルーシー・コー氏は、アップル対サムスン裁判の陪審長が陪審員選任の過程で「情報を隠蔽した」かどうか、また不正行為があったかどうかを検討する予定だ。
CNET:
コー氏は、12月6日の公聴会でこの件を調査すると述べた。調査の一環として、コー氏はアップルに対し、同社の弁護士が陪審長についてどのような情報を知っていたかを開示するよう求めると述べた。
サムスンは、8月に陪審がアップルに命じた10億ドルの特許侵害判決を裁判所が破棄するよう求めている。アップルは昨年、iPadとiPhoneに搭載された技術と設計をサムスンが盗用したとして訴訟を起こした。サムスンは、アップルが自社の特許の一部を侵害したとして反訴した。
サムスンは現在、陪審員の不正行為のせいで公正な裁判を受けられなかったと主張している。
サムスンは、陪審長のベルビン・ホーガン氏が、元雇用主であるシーゲートから訴訟を起こされていた事実を明らかにしなかったと主張している。サムスンは裁判所文書の中で、シーゲートとサムスンは「重要な戦略的関係」を有しており、ホーガン氏はこの件について裁判所に報告すべきだったと主張している。シーゲートとの訴訟が原因で、ホーガン氏は1993年に個人破産を申請した。
法律専門家は、米国の法律では弁護士が陪審室を覗き見ることを禁じているため、不正行為の疑いで陪審の決定を覆すのは通常難しいと述べている。
