サムスンのトップが贈賄容疑で拘留される

サムスンのトップが贈賄容疑で拘留される

サムスン副会長のイ・ジェヨン氏は、韓国政府の最高レベルにまで及ぶとされる不正会計スキャンダルに関与した疑いで金曜の朝に逮捕された。

サムスンのトップが贈賄容疑で拘留される
サムスングループCEOのイ・ジェヨン氏が、2017年2月16日に韓国ソウルのソウル中央地裁を去る。ロイター通信による写真。

ロイター通信:

特別検察庁は、李氏が朴槿恵大統領の側近に賄賂を贈り、財閥トップの継承に関する政府の便宜を図ったと非難している。特別検察庁は金曜日、李氏を贈賄、横領、海外資産隠匿、偽証などの罪で起訴すると発表した。

リーは金曜日に拘留された

韓国で最も裕福な一族の一員であり、サムスンの後継者である李氏は、逮捕の決定を一夜待った後、ソウル拘置所に拘留された。槿恵大統領と李氏はともに、この事件における不正行為を否定している。

検察は李氏を起訴するまでに最長10日間の猶予を与えられているが、必要に応じて延期を請求することができる。延期された場合、裁判所は3ヶ月以内に最初の判決を下す必要がある。李氏の弁護団は、逮捕に異議を唱えるか保釈を求めるかを明らかにしていない。

サムスン事業への影響は小さいと予想される

サムスン株は金曜日、市場全体が横ばいとなる中、0.42%下落して取引を終えた。今回の逮捕は、同社の信用格付けや日常業務に影響を与えることはないとみられる。格付け機関は、李氏の逮捕はむしろ恩恵であり、韓国における企業の透明性とガバナンスの改善を加速させると指摘している。

サムスンは現在、李氏の父が2014年に心臓発作を起こした後、李氏が経営を引き継ぐ道筋を明確にするため、組織再編を進めている。今回の逮捕は、この問題に関する戦略的意思決定に影響を与える可能性がある。