衝撃を受けたスマートテレビメーカー、噂のApple TVに対抗する同盟を結成

衝撃を受けたスマートテレビメーカー、噂のApple TVに対抗する同盟を結成

Appleがスマートテレビ市場に参入するという噂が広がる中、複数のスマートテレビメーカーはリスクを冒すつもりはない。迫り来るAppleの脅威から自社のシェアを守るため、各社は提携を模索していると報じられている。

AppleInsider:

DigiTimesの取材に応じた情報筋によると、特にTPVテクノロジーとLGエレクトロニクスは、スマートテレビ分野で提携するか、新たなパートナーを探していると言われている。また、中国に拠点を置くテレビブランドChanghongも提携を結び、3年以内にクラウドベースのインターフェースを自社製品に導入することを目指していると付け加えた。

このレポートは信頼性の低い DigiTimes によるものだが、大手企業がスマート TV 市場で突如として不安定になった立場を守ろうと足場を固め始めるのは理にかなっていると言える。

DigiTimesの情報筋によると、テレビメーカー各社はサムスンのデザインに似た機能を自社製品に搭載することに期待を寄せていると報じられている。同じ情報筋によると、メーカー各社は「モデルが店頭に並ぶまでには、まだかなりの時間を要するだろう」という。

Apple 社が今年後半に初のテレビの生産を開始し、遅くとも 2013 年初めには発売する予定だという噂があり、Apple 社が競合他社に対してまたしても数年にわたるリードを確保することになりそうだ。

上記の報道、噂、推測はすべて、アップルの共同創業者であるスティーブ・ジョブズが昨年、伝記作家のウォルター・アイザックソンに対して、テレビの未来の概念を「解明した」と述べた発言から生まれたものであることを読者に思い出させるのは当然だ。

アイザックソンはベストセラーとなった伝記の中で、ジョブズが「コンピューター、音楽プレーヤー、携帯電話でやったことと同じことをテレビでもやりたかった。つまり、テレビをシンプルでエレガントなものにしたかったのだ」と書いている。

Apple のテレビが実現すれば、これまで携帯電話や MP3 メーカーができなかったこと、つまり Apple がまた別の市場シェアの大きな部分を奪うのを阻止しようと大手テレビメーカーが争うのを見るのは、それ自体が面白いことになるだろう。