iCloudのセキュリティ強化の一環として、Appleは2017年6月15日より、アプリ固有のパスワードの入力を必須とします。これは、iCloudの認証情報を使用して連絡先、メール、カレンダーのエントリにアクセスするOutlookなどのサードパーティ製アプリで必須となります。
アプリ固有のパスワードを使用すると、サードパーティのサービスが実際のiCloudログイン情報を入手することなくiCloudアカウントにアクセスできるようになります。これにより、サードパーティがあなたのiCloudログイン情報を不正に利用するのではないかという懸念を軽減できます。
幸いなことに、iCloudでアプリ固有のパスワードを作成するのは簡単です。手順は以下のとおりです。
iCloudでアプリ固有のパスワードを作成する方法
アプリ固有のパスワードを作成する前に、Apple IDで2ファクタ認証を有効にする必要があります。iOS 10.3以降では、新しいApple IDアカウントに2ファクタ認証が自動的に設定されます。また、iOS 10.3では、既存のアカウントにもアップグレードを促すメッセージが表示されます。
アプリ固有のパスワードを作成するには、次の手順を実行します。
1.) iCloud のメールアドレスとパスワードを使用して Apple ID ウェブサイトにログインします。
2.) ページのほぼ中央あたりに「セキュリティ」セクションがあります。「アプリ固有のパスワード」セクションの下にある「パスワードを生成」リンクをクリックします。
3.) ポップアップにわかりやすいパスワード名を入力すると、どのアプリで使用したかがわかります。
4.) ウェブサイトに新しいアプリ固有のパスワードが表示されます。これはランダムな16文字の文字列です。これをメモしておいてください。
5.) パスワードを生成したサードパーティ製アプリを開き、ログアウトします。同じメールアドレスと、手順4でコピーした新しいアプリ固有のパスワードで再度ログインします。
6.) 必要に応じて、iCloud に接続されたアプリごとに繰り返します。
注意: iCloud のプライマリパスワードを変更すると、すべてのアプリ固有のパスワードが自動的に取り消されるため、それらを使用するすべてのサードパーティ製アプリに対して新しいパスワードを作成する必要があります。
一度に最大25個のアプリ固有パスワードを設定できます。ユーザーは、Apple IDウェブサイトにアクセスしてログインし、「編集」をクリックし、「履歴を表示」をクリックしてアプリ固有パスワードを管理することで、アプリ固有パスワードを編集または取り消すことができます。
Mac、iOS デバイス、Apple Watch、Apple TV をさらに有効活用するためのヒントやコツについては、当社の Web サイトの「使い方」セクションをご覧ください。