東テキサスの裁判所は2月、クパチーノのAppleのiMessageおよびFaceTimeサービスがVirnetXの特許を侵害したとの判決を受け、Appleに対しVirnetXに6億2500万ドルの損害賠償を支払うよう命じた。連邦裁判所は今回、この損害賠償に関連する2件の訴訟を再審理すべきとの判決を下した。
CNBC:
テキサス州タイラーの連邦地方裁判所判事ロバート・シュローダー氏は金曜遅くの判決で、VirnetXの2件の訴訟が1件の裁判に統合されたことはAppleにとって不公平だと述べた。
シュローダー判事は、陪審員は以前の事件への50以上の言及によって混乱し、原告に有利な評決を下す際に前回の陪審員の評決を不適切に尊重した可能性があると述べた。
「統合された訴訟において、陪審員による前回の評決を繰り返し参照したことで、不公平な裁判となった」とシュローダー氏は記した。
ネバダ州に拠点を置く「パテントトロール」とも言えるVirnetXは、テクノロジー企業に特許ライセンスを供与している同社にAppleのアプリが取り返しのつかない損害を与えたとして、FaceTimeとiMessageの完全禁止を裁判所に申し立てていた。VirnetXは当時、以前の金額に加えて1億9000万ドルの追加請求も行っていた。
典型的な行き過ぎた訴訟事例として、特許事務所は再びiPhoneメーカーと法廷で対決せざるを得なくなり、全く異なる判決が下される可能性もある。新たな2つの裁判のうち、最初の裁判は9月26日に開始される。
(9to5Mac経由)