WSJ:中国移動がiPhone 5Cを加入者に提供する予定

WSJ:中国移動がiPhone 5Cを加入者に提供する予定

ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、廉価版の「iPhone 5C」が中国移動から発売されるという。中国最大の携帯電話事業者が今回Appleの端末を提供するという噂は以前からあったが、ウォール・ストリート・ジャーナルの報道は、これまでの報道に信憑性を与えている。

中国移動ロゴ_580

WSJ:

合意が成立すれば、両社間の長年にわたる交渉に終止符が打たれることになる。Appleは、7億人の加入者を抱える中国最大の携帯電話事業者との合意を目指してきた。これは、米国最大の携帯電話事業者であるVerizon Wirelessの7倍に相当する。売上高で見ると、中華圏はAppleにとって米国と欧州に次ぐ第3位の市場である。

正式な販売契約に署名がすべて済んでいるかどうかは不明だが、事情に詳しい人物のコメントによると、アップルは製造パートナーに対し、中国移動を出荷リストに加えるよう指示したという。

関係者の1人によると、アップルは長年の契約製造パートナーであるフォックスコンに対し、新型低価格iPhoneの納入予定通信事業者リストに中国移動を追加するよう要請した。端末の納入時期は不明だ。同社の計画に詳しい関係者によると、アップルは9月に新型iPhoneを2機種出荷する予定で、その中にはハイエンドモデルと廉価版が含まれている。

中国移動との提携は、安価なAndroid端末に押されてアジアで失ったアップルの地位を取り戻す上で間違いなく役立つだろう。6月29日終了の第3四半期におけるアップルの中華圏での売上高は、前年同期比14%減の46億ドルとなった。第2四半期には、アップルの中国市場シェアは5%に落ち込み、18%のシェアを誇る首位サムスンに次ぐ7位に後退した。