2016年に開催される株主総会でアップルの投資家の決議が可決されれば、アップルは幹部陣にさらなる多様性を加えざるを得なくなるかもしれない。
ブルームバーグ:
「採用促進策」の提案は、アップル株645株を保有するアントニオ・アビアン・マルドナド2世氏によって9月に提出された。同氏は、取締役たちと10代の息子の写真を見て、なぜほとんど全員が白人なのかと尋ねられたことがきっかけで行動を起こすことを決意したと述べている。
音楽会社インシグニア・エンターテインメントのクリエイティブ・ディレクター、マルドナド氏は、取締役会の現状は「少し平凡すぎる」と指摘する。「もう少し迅速に行動するよう促したい」
一方、アップルは証券取引委員会に対し、この提案は採用活動を細かく管理しようとする試みであるため、委任状資料にこの提案を含める必要はないと考えていると述べた。同社は、マイノリティの採用に努めてきたものの、「採用した社員がオファーを受け入れるかどうかを保証する権限は当社にはない」と述べている。
SECの企業財務部門は12月11日付の書簡で、Appleの立場には同意できないと述べ、まだ予定されていない2016年の会議でこの問題を採決にかけるかどうかはAppleの判断だが、もし採決にかけなければSECによる強制措置が取られる可能性があるとした。
Appleは、人種と性別の両面において、より多様性のある職場環境の実現に取り組んでいます。同社のダイバーシティレポートによると、2014年以降、非白人従業員の割合がわずかに増加しています。