新たな報告によると、アップルのエンジニアは、昨年夏、大西洋の海上で行方不明になった2人の10代の漁師のうちの1人のiPhoneからデータを一切回復できなかったという。
サン・センチネル:
オースティンさんの父親であるブルー・ステファノスさんは、火曜の夜、携帯電話を復旧できないという電話を受けたと語った。
ステファノス氏の弁護士マイケル・パイク氏は、依頼人が「ひどく落ち込んでいる」と語る。
「本当に悲惨で、壊滅的な状況です」とパイク氏は述べた。「携帯電話の電源が入らなくなったことで、ご遺族の方々が大変落胆されていることは承知しています」
アップルは、診断、部品の洗浄と修復、そしてデータ解析のための化学分析を行うために、iPhoneを分解する必要があった。ステファノス氏によると、iPhoneはまだいくつかの部品に分かれているという。
オースティン・ステファノスさんとペリー・コーエンさん(ともに14歳)は、7月24日、フロリダ州ジュピターの北で嵐に見舞われ、全長19フィートのボートが転覆し行方不明になった。ノルウェーの貨物船がボートを回収した。
コーエン氏は、失踪当日、家族と連絡を取るためにステファノス氏のiPhoneを借りていた。コーエン氏の家族はフロリダ州魚類野生生物保護委員会に対し、このiPhoneを未解決の行方不明者事件の証拠として扱うよう求めていたが、委員会は代わりにステファノス氏一家に返却した。
コーエンさんの家族は、同委員会がステファノス家に携帯電話を引き渡した後、公平な第三者による携帯電話の検査を求めてステファノスさんの両親とフロリダ州魚類野生生物保護委員会を相手取って訴訟を起こしていた。
地元メディアの報道によると、この端末は長期間海水に浸かったため、錆びてひどく劣化していたという。パームビーチ郡巡回裁判所のグレゴリー・キーザー判事は4月、iPhoneメーカーがひどく損傷した端末からデータを復旧することに同意したことを受け、iPhone 6をAppleに翌日配送するよう命じた。