アップル、欧州連合の電子書籍調査で譲歩を申し出る

アップル、欧州連合の電子書籍調査で譲歩を申し出る

本日の報道によると、アップルと大手出版社数社は、電子書籍の価格操作疑惑をめぐる欧州連合の独占禁止法調査を終結させるため、譲歩することに合意したという。

MacRumors :

この譲歩により、出版社がコンテンツの小売価格を設定し、AppleやAmazonなどの販売業者が販売価格の一定割合を受け取るという、Appleが支援する書籍価格設定の代理店モデルは大幅に崩れることになる。

事情に詳しい情報筋によると、アップルと出版社4社は、EUの調査を終わらせ、罰金を回避するため、アマゾンなどの小売業者に2年間電子書籍を割引価格で販売することを認めると提案した。

委員会は現在、正式な市場テストの前に、譲歩が十分かどうか業界から意見を聴取していると報じられている。正式な市場テストが行​​われれば、調査は打ち切られる可能性がある。

Appleが欧州で譲歩を申し出たというニュースは、米国で出版社グループが同じ問題をめぐり6,900万ドルの和解に合意した2日後に報じられた。米国司法省は4月にAppleと出版社5社を提訴した。出版社3社は和解を決定し、Appleと他の出版社2社は訴訟に異議を唱えた。

規制当局は、代理店モデルへの移行は価格談合に相当し、反トラスト法上の懸念を引き起こしていると主張している。一方、Appleは、代理店モデルが逆効果をもたらし、Amazonがかつて圧倒的な市場トップの地位を築いていたのを弱体化させていると主張している。Amazonは、書籍を「ロスリーダー」として活用し、大幅な値引きで販売することで顧客を誘導し、サイトを訪問させて他の製品を購入させることで、その地位を築いてきたとAppleは主張している。