ブラックベリーは、残存事業の救済を継続する中で、株式市場から撤退し、代わりに少数の投資家グループから10億ドルの資金注入を受ける予定だ。その投資家グループには、以前の買収候補だったフェアファックス・キャピタルも含まれる。
AppleInsider:
同社によると、投資額は最大12億5000万ドルにまで増額される可能性があるという。これに伴い、CEOのトーステン・ハインズ氏は取締役と執行役の両方を辞任する。この計画変更はグローブ・アンド・メール紙が最初に報じ、その後ブラックベリー社も確認した。
経営難に陥っている同社の取締役会長兼暫定CEOには、ジョン・S・チェン氏が就任する。チェン氏はテクノロジー業界のベテランで、1998年から2010年にSAPに売却されるまで、データ管理企業サイベースを率いてきた。
同グループのブラックベリーへの投資は転換社債の形で行われ、一定期間後に同社の株式に償還される。契約期間は7年間で、行使価格は1株あたり10ドルとなっている。
フェアファックスによる47億ドルの買収提案は発表された当初から、ほぼ失敗に終わるだろうという噂が飛び交っていた。最近では、ブラックベリーの創業者マイク・ラザリディス氏と元アップルCEOのジョン・スカリー氏が、代替の買収候補として挙げられている。