「ピーク時のiPhone」はこれで終わりだ。クパチーノのApple社のiPhone 6sシリーズに使用されているA9チップの製造メーカーである台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー(TSMC)は、アナリスト予想を上回る四半期利益を発表し、同社にとって29年ぶりの最高年間利益を記録した。

AppleInsider:
Focus Taiwanのレポートによると、TSMCは2015年の純利益が3,065億7,000万台湾ドル(91億5,000万米ドル)となり、前年比16.2%増で過去最高を記録した。連結売上高は10.6%増の8,434億9,700万台湾ドル(252億米ドル)となり、こちらも過去最高を記録した。TSMCの売上高のうち約37億ドルはAppleからのものだ。
12月四半期の純利益はアナリスト予想の685億台湾ドルを上回り、728億台湾ドル(22億米ドル)となった。( ブルームバーグのティム・カルパン記者より)
カルパン氏は、TSMCの記録的な四半期決算は「より高度な製造技術への移行」と並行して行われたと指摘し、Appleも「中国の経済減速にもかかわらず、顧客のアップグレードと中国での販売に支えられ、記録的な売上高を予測していた」と指摘した。中国政府のデータによると、Android以外のスマートフォンの売上は33%増加しており、その大部分はiPhoneになる可能性が高い。
シノパック・ファイナンシャル・ホールディングスのアナリスト、イーサン・チェン氏は、TSMCが2016年第2四半期に「Apple A10チップの受注の大部分を回復したことで」四半期ベースで勢いを取り戻すと予測している。TSMCは、Appleの2016年新型iPhoneとiPadに搭載されると予想されるA10チップの独占製造業者に選ばれたと報じられている。