アップル、2016年のApple Payの成長は海外に目を向ける

アップル、2016年のApple Payの成長は海外に目を向ける

Apple Payは2014年の導入以来、米国での成長がやや鈍化しているため、Appleは2016年にこの非接触型決済システムの成長をアジアと欧州に期待している。消費者がアプリ内、またはiPhoneやApple Watchを使って小売店のPOS端末で支払いができるこのサービスは、来年、中国、香港、シンガポール、スペインで導入される予定だ。

アップル、2016年のApple Payの成長は海外に目を向ける

ビジネスタイムズ:

アップルは、モバイル決済全般、特に実店舗でのモバイル決済導入に必要な先進技術において米国よりも先進的な市場に参入するにあたり、自社のブランド認知度に期待を寄せている。しかし、容易な道のりではない。iPhoneメーカーであるアップルは、既にモバイル決済サービスを提供している現地の銀行やインターネット企業、そしてスマートフォンの世界的リーダーであるサムスン電子とも競合することになる。

「Appleには大きなチャンスがある。なぜなら、彼らのブランドには大きな魅力があるからだ」と、Aite Groupのシニアアナリスト、サド・ピーターソン氏はタイムズ紙に語った。Appleにとっての課題は、「投資を正当化するほどの普及率を見極めることだ」

AppleのCEO、ティム・クック氏は2015年を「Apple Payの年」と称しましたが、Apple Payの普及は鈍化しています。これは主に、Apple Payに対応している店舗端末の不足が原因です。英国では、より多くの加盟店がApple Payを導入しており、成長はより加速しています。

Appleは最近、中国銀聯(China UnionPay)と提携し、Apple Payを中国で展開すると発表しました。銀聯に加え、中国銀行、上海銀行、広州銀行など15の銀行がApple Payのサポート契約を締結しました。「中国はAppleにとって極めて重要な市場です」と、Appleのインターネットソフトウェア&サービス担当シニアバイスプレジデント、エディ・キュー氏は先週述べました。

Appleはまた、Apple Payをカナダとオーストラリアにも拡大したが、現時点ではAmerican Expressのみのサービスとなっている。これは、両国の銀行が、Appleが手数料を通じて決済収入のかなりの部分を占めると考えているため、それを許可することに難色を示しているためだ。