判事、サムスン裁判の財務書類の封印を求めるアップルの要求を却下

判事、サムスン裁判の財務書類の封印を求めるアップルの要求を却下

ルーシー・コー判事は水曜日、アップルの財務情報の非公開を求める申し立てを却下する命令を下した。ただし、連邦裁判所への控訴が保留中の一部の収益および利益に関する判決については、一時的に執行停止することに同意した。

AppleInsider:

この命令は、専門家証人の宣誓供述書に関連する特定の文書を封印するというアップルの申し立てを一部認め、一部却下した。また、カリフォルニア州裁判所による財務機密情報の開示決定の執行猶予を求める同社の申し立てについても、同様に認められた。

問題となっているのは、損害賠償額の計算の概要を部分的に記載した編集済みの文書をAppleが提出したことで、その文書には「製品別の販売数と収益の情報」が含まれている。

判事は当初、損害賠償請求を非公開にしておくための申し立てを却下し、8月のアップル対サムスン裁判で陪審が認めた10億5000万ドルに加えてさらに5億3500万ドルを求めているアップルは文書を公開する必要があると述べた。

「アップルは証拠書類を提出した際に、財務データを使って数十億ドルの損害賠償を求めつつ、同時にその秘密保持を主張することはできないと認識したようだ」と、コー判事は判決文に記した。「アップルの財務情報へのアクセスに対する国民の関心は、裁判時よりも今やさらに高まっているかもしれない。」

コー氏はさらに、アップルはなぜその情報が「企業秘密」に分類されるべきかについて十分な論拠を提示していないと述べ、以前の命令では「販売数、売上高、利益、利益率、コストのデータは『やむを得ない理由』の基準を満たしていない」と判定されたと述べた。

Apple社は連邦巡回控訴裁判所から執行停止命令を受けており、コー判事は、書類の封印を求める申し立てを却下した判決は正しかったと確信していると述べた一方で、「本裁判所が判決を執行停止しない場合、当事者はいかなる救済手段も奪われることになる」とも指摘した。

財務諸表の封印を求める Apple の要請は以下からご覧いただけます。