午後1時9分更新(中部標準時)- MSNは、ハッカー捜索で米国に協力するはずだったロシア諜報員2名が、2014年にヤフーのアカウント5億件に侵入したと司法省が発表したと報じている。連邦検察官によると、ロシア政府はその後、入手した情報を利用し、外国の政府関係者、企業幹部、ジャーナリストに狙いを定めたという。
検察当局は、ロシア連邦保安庁(FSB)に勤務していた2人の工作員と、この計画に協力した2人の外部ハッカーに対する47件の刑事告訴を含む起訴状を公開した。
ブルームバーグとロイターの水曜日の報道によると、米国司法省は水曜日にヤフーのデータ漏洩事件の容疑者に対する起訴状を発表する予定だ。ヤフーは2件のハッキング被害に遭い、15億人以上のユーザーに影響が及んだ。
ブルームバーグの情報筋は、「デリケートな法的問題であるため」身元を明かさないよう要請した。ハッキング事件は昨年、ヤフーのウェブ事業をベライゾン・コミュニケーションズに売却する交渉が続いていた最中に発覚した。
容疑者はカナダとロシアに居住
容疑者はカナダとロシアに住んでいるとされている。1人はカナダに居住し、3人は現在ロシアにいるとされている。ロシアは米国と犯罪人引渡し条約を締結していないため、カナダの容疑者がロシアの容疑者よりも起訴される可能性が高い。
関係者によると、米国は早ければ火曜日にもカナダで1人を逮捕する予定。3人は現在ロシアにいるという。カリフォルニア州サニーベールに本社を置くヤフーと司法省の担当者はコメントを控えた。
ロイター通信は、このグループが約10億人のユーザーデータのハッキングに関与した疑いがあるのか、それとも5億件の電子メールアカウントのハッキングに関与した疑いがあるのかはすぐには分からないと報じている。
2014年の侵害の背後にいる可能性のある容疑者
ブルームバーグの報道によると、容疑者たちは2014年に発生したYahoo!ハッキング事件の首謀者であり、5億人のユーザーデータが流出した。このハッキングは当初、「国家主導の行為」と考えられていた。
2度のハッキング事件と、ヤフーが攻撃への対応に遅れ、情報開示に消極的だったため、ヤフーは主要資産をベライゾン・コミュニケーションズに売却する48億3000万ドルの取引で3億5000万ドルの値引きをせざるを得なくなった。
(9to5Mac経由)