米地方裁判所、iTunesの楽曲の転売を禁止

米地方裁判所、iTunesの楽曲の転売を禁止

米連邦地方裁判所の判事は、iTunesで購入した楽曲をユーザーが合法的に再販することはできないとの判決を下した。この訴訟は、キャピトル・レコードと、デジタル音楽ライブラリの転売をビジネスモデルとする音楽スタートアップ企業ReDigiとの間で起こされていた。

小槌

マックルーマーズ:

ReDigiは、「ファーストセール・ドクトリン」は物理的な購入に加えてデジタル購入にも適用されるべきだと主張したが、裁判所はこの主張を認めなかった。ファーストセール・ドクトリンは、個人が合法的に購入した書籍やCDを他者に売却できると定めている。

裁判所は判決文で次のように述べた。「しかしながら、本件において、裁判所は、特に議会自身がその措置を取らない場合、独断でデジタル分野に初回販売抗弁を全面的に適用することを容認することはできない。したがって、上記の理由により、裁判所は、ReDigiによる配信権および複製権の直接侵害、共犯侵害、および間接侵害を主張するCapitolの略式判決の申立てを認める。また、裁判所はReDigiの申立てを全面的に却下する。」

判事はキャピトル・レコードに部分的な略式判決を下したが、同時に両当事者に対し、この訴訟における「今後検討される措置について」4月12日までに共同書簡を裁判所に提出するよう命じた。