デル、2012年後半に「iPadキラー」を計画中

デル、2012年後半に「iPadキラー」を計画中

デル社は、2012年後半に初の消費者向けタブレットを発売する予定で、すでにヒューレット・パッカードを犠牲にした熾烈な競争市場に参入する。

ロイター通信は次のように報じている。

マイケル・デル氏が創業したかつての巨大企業デルは、タブレットやスマートフォンの台頭により消費者がPCから離れていくのを目の当たりにしてきた。しかし、デルは一部の競合他社の性急な動きから学び、消費者がハードウェアと同様にタブレットの「エコシステム」を重視する点をより深く理解していると、最高商務責任者のスティーブ・フェリス氏は述べた。

世界的なPC販売ランキングで低迷していたテキサス州のこの企業は、企業向けタブレット「Streak」でタブレット市場に参入した。今後はコンシューマー市場への進出も計画している。

フェリス氏はインタビューで、「時間をかけて取り組んできました。Apple以外でタブレットを投入しようとした企業が軒並み失敗していることを考えると、デルは賢明な選択をしたと言えるでしょう」と述べた。「年末に向けて、この市場に本格的に参入する予定です。ですから、この市場への注力を弱めているわけではありません。むしろ、どのように参入するかについては、非常に慎重に考えています」

「PCについて話すとき、人々はハードウェアそのものに注目します。一方、タブレットやスマートフォンについて話すとき、人々はそれが動作する環境全体に興味を持っています」と彼は付け加えました。「私たちはこの分野で成熟するにつれて、エコシステム全体に多くの時間を費やすようになりました。」

フェリーチェ氏は、新しいタブレットがどのオペレーティングシステムで動作するかは明言しなかったが、Androidと近日登場予定のWindows 8の両方が実行可能な選択肢であると述べた。

「Windows 8は気に入っていますが、Androidでも開発を続けています。今後もお客様からのフィードバックに基づき、より選択肢を重視した開発を続けていきます。」

「製品を発表する際には、一般消費者向けの製品となりますが、ビジネス市場との互換性をしっかりと確保します。Appleはこの点にまだ対応できていないと考えています」とフェリス氏は述べた。「商業分野では、セキュリティと高い互換性が求められる用途が多く、私たちはより優れた方法でその点に対応できると考えています。」