FBIコミー長官、モバイル端末の暗号化をめぐる法廷闘争がさらに激化することを予想

FBIコミー長官、モバイル端末の暗号化をめぐる法廷闘争がさらに激化することを予想

FBIのジェームズ・コミー長官は水曜日、記者団に対し、携帯端末の暗号化をめぐる法廷闘争は今後も続くと予想し、暗号化はISISのようなテロ組織にとって「不可欠な技術」だと述べた。

FBIコミー長官、モバイル端末の暗号化をめぐる法廷闘争がさらに激化することを予想

ロイター通信:

コミー氏は連邦捜査局の記者会見で、国家安全保障上の利益のために連邦政府がハイテク企業に個人のデバイスのロック解除を強制できるかどうかをめぐる法的およびプライバシーの問題を含む議論は、まだ終わっていないと示唆した。

コミー氏は、FBIの専門家らが昨年10月以来4,000台近くのデバイスを調査し、約500台のロックを解除できたと述べた。

コミー長官は、FBIが10月以来ロック解除できていない500台の携帯電話のいずれも、サンバーナーディーノ銃乱射事件の犯人が使っていたiPhoneと同じモデルやOSを搭載していないと考えているが、FBIは同じツールを使って他の携帯電話のロック解除を行う方法を模索していると述べた。

このツールは、名前が明かされていない外部の請負業者から提供されました。この請負業者の身元はFBI内部で厳重に管理されており、ある米国政府筋はロイター通信に対し、コミー長官でさえその人物を把握していないと述べました。コミー長官は、この第三者請負業者の身元について「ある程度の見当がついている」と主張していますが、「名前は言えない」とのことです。

米国司法省は最近、iPhoneの製造元であるAppleとの間で、暗号化をめぐって2件の注目を集めた法廷闘争に巻き込まれた。1件目はサンバーナーディーノのテロリスト、サイード・ファルークが使用したiPhone 5cをめぐるもの、2件目はニューヨークの麻薬事件に関与したiPhoneをめぐるものだった。どちらの訴訟も、FBIがデバイスにアクセスできたことで取り下げられた。