Apple対Samsungの訴訟で判決が下され、判決はほぼ全面的にAppleに有利となり、Samsungは10億ドルを超える損害賠償を支払うよう命じられた。
予想通り、どちらの側も結果について何か言いたいことがあり、ニューヨーク・タイムズ紙に声明を発表した。
予想通り、Appleはこの判決に非常に満足しているようだ。Appleの広報担当者ケイティ・コットン氏は次のように述べている。
陪審員の皆様には、その尽力と、私たちの話を聞いてくださる時間を割いていただいたことに感謝申し上げます。そして、ついに私たちの話をすることができ、大変嬉しく思っています。公判で提出された膨大な証拠は、サムスンによる模倣が私たちが想像していたよりもはるかに深刻であることを示しました。AppleとSamsungの間の訴訟は、特許や金銭をめぐる争い以上のものでした。それは価値観をめぐるものでした。Appleは独創性と革新性を重視し、地球上で最高の製品を作ることに人生を捧げています。私たちは、お客様に喜んでいただくために製品を作っているのです。競合他社が露骨に模倣するためではありません。Samsungの行為を故意と判断し、盗みはいけないという明確なメッセージを送った裁判所に、私たちは拍手を送ります。
一方、サムスンはかなりの不満を抱いており、次のような声明を出している。
本日の判決は、Appleの勝利ではなく、アメリカの消費者の敗北と捉えるべきです。選択肢の減少、イノベーションの停滞、そして価格上昇につながる可能性があります。特許法が巧妙に操作され、角の丸い長方形や、Samsungをはじめとする企業が日々改良を重ねている技術を、ある企業が独占できるというのは、実に残念なことです。消費者には選択する権利があり、Samsung製品を購入する際には、何を買うのかを熟知しています。今回の判決は、今回の件や、世界中の裁判所で繰り広げられている争い(既にAppleの主張の多くを棄却している裁判所もあります)における最終的な判断ではありません。Samsungは今後もイノベーションを続け、消費者に選択肢を提供していきます。
サムスンはアップルの知的財産権を故意に侵害したと認定され、控訴する予定ではあるものの、この判決は特許法とサムスンの評判に永続的な影響を及ぼすことになるだろう。