鴻海精密工業(フォックスコン)の創業者、郭台銘(テリー・ゴウ)氏は木曜日、台湾の代表団に対し、シャープと共同所有する最先端の液晶パネル工場を披露する予定だ。鴻海によるシャープへの投資の詳細は、早ければ金曜日にも発表される可能性がある。
ロイター通信:
需要低迷により、40億ドル規模の工場の稼働率は大幅に低下し、アクオス液晶テレビメーカーである同社は昨年、過去最悪の年間損失を計上した。しかし、鴻海からの最近の受注に支えられ、関係筋によると、堺工場の生産量は急増している。
シャープの専門知識を活用してアップル向けのパネル生産を増やしたいと考えている郭氏は、自社がシャープの株式の少なくとも9.9%を保有する筆頭株主となる契約を締結する寸前だ。
投資実行の可否を左右する要因は、日本企業が収益回復に向けた助言を真剣に受け止めるかどうかだ。郭氏は「単なる投資は私には無理だ」と述べ、「生産性向上のための戦略的協力がなければ、良い投資対象にはならないと思う」と付け加えた。
鴻海の投資の詳細は早ければ金曜日にも明らかになるかもしれない。
郭氏の会社は3月に670億円(8億5400万ドル)、1株当たり550円を支払うことで合意していたが、損失の拡大がシャープの将来に暗い影を落とし、株価が200円を割り込んだことを受け、8月に価格引き下げを模索する協議を再開した。シャープの株価は水曜日、約7%高の230円で取引を終えた。