T-Mobileは、多くのユーザー(同社独自の統計によると100万人以上)がSIMフリーのiPhoneを自社ネットワークで利用しているにもかかわらず、依然としてAppleのiPhoneを公式に提供していない唯一の米国通信事業者です。iPhoneユーザー向けには、専用の技術サポートも提供しています。本日、同社はiPhone事業を次のレベルへと引き上げると発表しました。
T-Mobile は、iPhone 顧客へのサービス提供を継続していく方法 (店舗でロック解除済みの iPhone を展示するなど) を詳しく説明した新しいブログ記事を公開しました。
[…] T-Mobile で SIM フリーの iPhone を購入する体験を、顧客にとってさらに良いものにできる大きなチャンスがあると考えています。
そのため、9月12日より、SIMフリーiPhoneをご利用のお客様をT-Mobileに引き付けるための取り組みを強化します。T-Mobileの各ブランド直営店にはiPhone 4sのデモ機を配布し、販売スタッフによる対応iPhoneの設定サポートを開始します。また、T-Mobile myAccount、T-Mobile Visual Voicemail、T-Mobile TVといった便利なT-MobileアプリケーションのiOS版も開発中です(人気のBobsledアプリケーションのiOS版は既に提供しています)。
iPhone サポートの強化に加え、同キャリアは、ユーザーが AT&T ではなく自社のネットワークを選択することで月額最大 50 ドル節約できると主張し、より多くの SIM フリー iPhone ユーザーを自社のネットワークに引き付けるための積極的なマーケティング戦略も明らかにしました。
T-Mobileは、iPhone対応の3G/4Gデータサポートをかなり前から強化しており、今年のAppleのWWDCカンファレンスではiPhone対応の3Gノードを設置しました。また、最近では無制限データプランを復活させ、自社ネットワークを他社よりも魅力的に見せています。
もちろん、デメリットは、ユーザーが Apple からロック解除された iPhone を高値で購入する必要があることです (ロック解除された iPhone 4S モデルは 649 ドルから)。そのため、一部のユーザーは T-Mobile への移行を思いとどまり、代わりに Apple の公式パートナーから割引価格の iPhone を購入します。