イーストマン・コダックのデジタル特許コレクションの入札価格は、同社が想定していた価値26億ドルを大きく下回った。破産裁判所が命じたこの競売では、債権者への支払い後、写真業界のパイオニアである同社に残る現金は少なくなる可能性がある。ウォール・ストリート・ジャーナルのダナ・マティオリ、アシュビー・ジョーンズ、マイク・スペクター記者による報道である。
ウォールストリートジャーナル、MacDailyNews経由:
「コダックは、水曜日に予定されているオークションを前に、シリコンバレーの巨人であるアップルとグーグルを対立させる投資家グループから2つの入札を受けたと、このプロセスに詳しい関係者が語った」とマティオリ氏、ジョーンズ氏、スペクター氏は報じている。「2つのチームからの入札額は、約1億5000万ドルから2億5000万ドルだったと関係者は述べている。」
アップルとグーグルが特許を互いに侵害しないように競争することに決めた場合、オークションは利益の出るスマートフォンとタブレットの市場をめぐる両社の戦いの新たな戦場となる可能性があり、初期入札額は急騰する可能性がある。
1年前、ノーテル・ネットワークス社の特許をめぐる破産競売では、グーグルが9億ドルで入札を開始したが、最終的にアップルやマイクロソフトを含むコンソーシアムが45億ドルという高値で特許を獲得した。
コダックの特許に対する最初の提示額が低いということは、同社が債権者に支払うのに十分な現金を獲得し、さらに連邦破産法第11章から抜け出してプリンター会社として新たに生まれ変わることを望んでいる会社再建のための資金を残すことを望むなら、コンソーシアム間で積極的な入札が行われることを期待するしかないということだ。