アップルを市場のスーパースターに押し上げた大手ヘッジファンドの一部は同社への熱狂を失い、2012年第4四半期に同社の株式を売却し、iOSデバイスメーカーの株価の大幅な下落を招いた。
ロイター通信:
木曜日に提出された開示書類によると、レオン・クーパーマン氏やトーマス・ステイヤー氏を含む著名な株式投資家らが9月30日から12月31日の間に数十億ドル相当のアップル株を売却した。
アップルの株価は9月21日に史上最高値の705.07ドルを記録したが、競争の激化と利益率の低下に対する懸念が重しとなり、年末には最高値から24%以上下落した。
アップルの株価は今年12%下落しているが、第4四半期に売却した企業はさらなる損失を回避した。
証券取引委員会に提出された四半期開示書類によると、クーパーマンのオメガ・アドバイザーズ・ファンドは第4四半期に保有していた26万6000株以上の株式をすべて売却した。
ステイヤー氏が設立したヘッジファンド、ファラロン・キャピタルは13万7000株を売却した。ステイヤー氏は1986年に設立した同社を年末に退任した。
ジャナ・パートナーズも、保有していた14万3000株を超えるアップル株ポートフォリオをすべて売却した。
著名なヘッジファンドマネージャー、デビッド・アインホーン氏は2月7日、同社が保有する1370億ドルの現金をより効率的に運用し、9月の史上最高値から35%下落した株価を食い止めるために、同社を提訴すると発表した。アインホーン氏のファンドであるグリーンライト・キャピタルは、同社に約6億ドル相当の株式を保有している。
第4四半期にすべてのヘッジファンドがAppleとのつながりを完全に断ったわけではなく、保有株を減らしただけのものもあった。
コーチュー・マネジメントは保有していたアップル株の約18%を売却したが、それでも64万3000株という大きな残高で年末を迎えた。
タイガー・マネジメントLLCファンドはアップル株を28%減らし、約4万2000株とした。