アップルは香港の裁判所で、中国でのiPad商標をめぐる訴訟でプロビューが以前に提出した証拠の一部を除外する申し立てに勝訴した。
ブルームバーグ:
ジャスティン・コー判事は本日、プロビューが2011年10月に提出した2件の専門家報告書が香港裁判所の指示に従わなかったため、同社とアップルの間で予定されている裁判で証拠として認められないとの判決を下した。プロビューの孫敏会長は昨日の電話インタビューで、同社はこの判決を控訴するかどうかを決めていないと述べた。
Appleは香港でProviewとその創業者ローウェル・ヤン氏を提訴し、2009年にiPadの商標をめぐる合意に違反したと主張している。Appleは中国本土でもProviewを相手取った訴訟を起こしており、裁判所は双方に和解を促している。
深圳の裁判所は、Proviewが中国におけるiPadの商標権を所有しており、2009年にAppleがiPadの名称を取得した契約は無効であるとの判決を下した。2月、Appleはこの判決を不服として広東省高級人民法院に控訴した。
広東省の裁判所は先月、AppleとProviewの協議を仲介すると発表した。Appleは紛争解決のために賠償金を提示しているが、両者の間には依然として「大きな隔たり」があると報じられている。