今週初め、AppleがAmazon Echoに対抗する家庭用デバイスを開発中だと報じられ、GoogleもHomeデバイスを発表したばかりだとお伝えしました。VentureBeatの本日の報道に よると、この新デバイスは第5世代のApple TVになる可能性があるとのことです。

同社は、昨年発表されたApple TVの改良点を基盤に、セットトップボックスにSiriバーチャルアシスタントを搭載した製品を開発する。事情に詳しい情報筋によると、新バージョンのApple TVは、既存のセットトップボックスとリモコンの問題を解決するという。
「彼らはApple TVをあらゆるもののハブにしたいと考えている」と情報筋はVentureBeatに語った。
Amazon Echoをご存知ない読者の方のために説明すると、Echoは家庭用パーソナルアシスタントデバイスで、黒いプリングルスの缶のような形をしています。スピーカーとマイクを内蔵し、インターネットに接続することで、非常にインテリジェントなAI「Alexa」を搭載しています。ユーザーはAlexaに話しかけることで、ニュース、天気、交通情報などを知ることができます。Echoは、対応するスマートホームデバイスを操作することもできます。
Appleは昨年秋、改良版Apple TVセットトップボックスをリリースしました。Siri音声コントロール、App Store、プロセッサの改良、RAMの増量、内蔵ストレージの拡張などが追加されました。Echoの競合製品となるには、内蔵マイクとスピーカーも必須となるでしょう。
しかし、Apple TVベースのEchoの競合製品には、テレビへの有線接続という大きな欠点があります。そうなると、Echoの非常に魅力的な特徴の一つである、家中のどこにでも設置できるという機能が失われてしまいます。どうなるか見守りたいところです。
VentureBeatのレポートでは、次世代Apple TVの発売時期については言及されていないものの、2016年後半の発売は現実的かもしれません。iOSデバイスやApple Watchに搭載されているAppleのパーソナルアシスタント、Siriの改良版に関する噂がいくつか出回っており、開発者がアプリにSiriサポートを組み込めるようにする強力な開発者向けSDKが含まれるとされています。このような改良は、Appleが計画しているEchoの競合製品にとって歓迎されるものとなるでしょう。