Adobeは月曜日、新しいExperience Design CC(XD)アプリのプレビュー版をリリースしました。2015年10月のAdobe MAXでProject Cometとして初めてデモが行われたこのアプリは、ユーザーがモバイルアプリやウェブページのモックアップを簡単に作成できる、合理化されたインターフェースを備えています。
プレビュー版は現在、Adobeのウェブサイトからダウンロード可能です。Adobe IDをお持ちでしたら、すぐにご利用いただけます。XDには、Webページだけでなく、iOS、Android、Windows Phone向けのモバイルアプリのプロトタイプを迅速に作成するための強力なツールが多数用意されています。アプリには、アプリやWebページのレイアウトですぐに使用できるボタン、画像、フォント、カラーパレットが多数組み込まれています。
すべてのコンポーネントは、プロトタイプにドラッグ&ドロップで使用できます。コンポーネントには、ドラッグ&ドロップで自動的にマスクされる画像ボックス、自動入力リスト、統合されたベクターグラフィックシステムなどがあり、Adobe Photoshop CCおよびIllustrator CCファイルもサポートされています。
「変化のスピードが速く、常に繋がり合う現代社会において、質の低いアプリやWeb体験は、すぐには受け入れられません」と、アドビのCreative Cloud製品管理担当バイスプレジデント、ポール・ガベイは述べています。「デザイナーたちは、アプリやWeb体験のデザインを簡素化する適切なUXツールを待ち望んでいました。Adobe XDは当初から、私たちのチームとデザインコミュニティの建設的なコラボレーションの成果であり、世界中のデザイナーからのフィードバックを心待ちにしています。」
このアプリには、インタラクティブなボタンやページスライドなど、アプリやウェブページの一般的な遷移をシミュレートするツールも搭載されており、デザイナーはより没入感のある体験を実現できます。専用のプロトタイプモードと、変更内容をリアルタイムで表示するデスクトッププレビューモードも用意されています。
Adobe XDのプレビュー版は、Macユーザー向けにAdobeウェブサイトから無料でダウンロードできます。製品版は今年後半にリリースされる予定で、iOSおよびAndroid向けのコンパニオンアプリもリリースされます。Photoshop CCおよびIllustrator CCとの連携強化に加え、CCライブラリやAdobe StockといったCreative Cloudの主要機能のサポートも予定されています。