米連邦取引委員会は、iOSのヘルスケアアプリと近日発売予定のApple Watchで収集された健康データが所有者の同意なしに使用されることを防ぐという保証をAppleに求めていると、ロイターが本日報じた。
FTCの考えに詳しいとされる報道関係者によると、アップルの代表者はここ数カ月、FTCの担当者と何度も会談し、同社はユーザーの健康データをマーケティング会社などの第三者に販売したり、第三者の開発者に販売を許可したりしないと強調したという。
アップルは、こうしたデータに対する内蔵保護機能に関する情報を共有するために、FTCを含む世界中の規制当局と緊密に協力していると述べた。
Appleの新しいHealthKitプラットフォームは、消費者がモバイルヘルスアプリやウェアラブルデバイスから取得したデータを管理し、その情報の使用方法と共有方法を制御できるようにします。「HealthKitはプライバシーを念頭に置いて設計されました」と、Appleの広報担当者であるトルーディ・ミュラー氏はロイター通信に語りました。
FTCはAppleの個人健康データの取り扱いを精査しているが、同局がこの件について正式な調査を開始する予定がある兆候はない。
FTCのジュリー・ブリル委員は5月、ウェアラブルやモバイルヘルスアプリを通じて収集された情報など、医療の文脈外で流通する健康データのリスクをFTCは懸念していると述べた。
同局はまた、データブローカーの慣行をより透明化するための法案を制定するよう議会に働きかけようとしている。
ロイターの情報筋によると、アップルは社内に健康プライバシー担当の責任者を任命し、同社の業務を監視することを検討しているという。
Appleは、健康データのプライバシーに関しては業界で強力な前例を作り続けており、アプリ開発者が健康情報にアクセスする前にユーザーの同意を得ることを義務付け、同社のスマートウォッチで記録されたデータはデバイス上で暗号化されている。