「スティーブ・ジョブズ」映画は公式に大失敗、2,072の劇場から上映中止

「スティーブ・ジョブズ」映画は公式に大失敗、2,072の劇場から上映中止

アーロン・ソーキン脚本による『スティーブ・ジョブズ』は、公式に大失敗に終わった。ダニー・ボイル監督によるこの映画は、前週末比69%以上減の82万3000ドルという興行収入に終わった。

スティーブ・ジョブズ第2弾予告編

全米での反響はひどく、たった1週間で全米2,072の劇場から上映中止となった。この映画は3週間ほど前に2,411の劇場で初公開された。ロサンゼルスとニューヨークでの2週間の限定公開では好調だったため、全米公開後は興行成績が好調になると予想されていた。しかし、いわゆる「フライオーバー」地域では振るわず、公開3週間でわずか1,668万4,073ドルの興行収入にとどまった。

この映画は、そのテーマと批評家からの概ね好意的なレビューから、好成績が期待されていました。主演のマイケル・ファスベンダーと助演のケイト・ウィンスレットがオスカー候補になるのではないかとの憶測も飛び交っていました。Rotten Tomatoesでは85%の高評価を得ています。

この映画は、ジョブズの未亡人であるローリーン・パウエル・ジョブズや現Apple CEOのティム・クックなど、彼の親しい友人や同僚の多くから酷評された。パウエル・ジョブズには映画の制作やセットへの参加の機会がオファーされたと報じられていたが、ウォルター・アイザックソンの伝記(この映画の原作)を嫌っていたため、断ったという。また、パウエル・ジョブズはまだ映画を観ていないと報じられており、秘密保持契約に基づき先行上映のオファーを断ったという。

ジョブズの元同僚全員がこの映画に反対していたわけではない。この映画のコンサルタントを務めたアップルの共同創業者スティーブ・ウォズニアックは、映画製作者たちが「素晴らしい仕事をした」と信じていると述べた。

(Cult of Mac経由)