アップルのCEOティム・クック氏は水曜日、CNBCのジム・クレイマー氏と対談し、その中で同社が米国での雇用創出を刺激することを目的とした10億ドルの製造業基金を設立したことを明らかにした。
「本日発表します。つまり、あなたに初めて伝えることになります」とクック氏は水曜日に「マッド・マネー」の司会者ジム・クレイマー氏に語った。「まあ、最初の人というわけではありません。既に投資予定の企業と話をしていますから」と述べ、アップルは5月中に最初の投資を発表する予定だと付け加えた。
クック氏はクレイマー氏に対し、このファンドの資金はアップルの米国投資プールから提供されると語った。アップルは昨年、製造に500億ドルを費やした。これには、3M(接着剤)とコーニング(iPhoneとiPadのガラス)からの材料調達も含まれる。
「私たちはこれを実現できたことを本当に誇りに思っています」とクック氏は語った。「そうすることで、私たちは大きな波紋を起こすことができるのです。なぜなら、私たちが多くの製造業の雇用を創出できれば、その雇用が周囲にさらに多くの雇用を生み出すからです。」
この動きは、アップルなどの企業に対し、中国などの外国ではなく米国で製品を生産するよう促すというドナルド・トランプ大統領政権からの政治的圧力を受けて行われた。
このファンドは、世界中のテクノロジー開発を加速させるために設立されたソフトバンクの1,000億ドル規模のビジョン・ファンドへのアップルの10億ドルの投資に加えて提供される。ビジョン・ファンドの約500億ドルは、米国を拠点とする取り組みに資金を提供する予定だ。