カナダ連邦裁判所は水曜日、アップルがiPhoneの販売促進に市場力を不当に利用したかどうかの調査の一環として、アップル・カナダに対し競争局に文書を提出するよう丁重に命じることに同意した。
ロイター通信:
競争局は命令を求めるにあたり、アップルが携帯電話会社と交渉した契約が、他社の携帯電話機の価格を維持もしくは値上げするよう各社に促すことで競争を阻害した可能性があると述べた。
連邦裁判所のポール・クランプトン首席判事は、水曜日遅くにこの命令に署名する予定であると裁判所に伝えた。
問題となっているのは、Appleがカナダの携帯電話事業者との契約交渉において、iPhoneに対する交渉力を濫用した可能性である。Appleは、iPhoneの販売を促進するため、競合機種の価格を維持、あるいは引き上げるために、通信事業者と有利な契約を結んだ可能性がある。
アップルは、携帯電話会社と締結した契約書を含む書類を提出するまで90日間の猶予を受ける。
アップルの弁護士らは、カナダの裁判所がアップルのカナダ子会社にカリフォルニアに本社を置く親会社が保有する記録の引き渡しを強制する権利に対して、憲法上の異議申し立てを行う可能性を示唆した。