全米盲人連盟(NFB)の会員は、Appleに対しApp Storeでアプリを承認する際にアクセシビリティを考慮するよう求める新たなキャンペーンを開始する決議を承認した。同団体は2008年、iTunesのアクセシビリティ機能をめぐってAppleを提訴し、勝訴している。
AppleInsider:
先週フロリダ州オーランドで行われたNFBの大会で承認されたこの決議は、2008年の訴訟でApple社が25万ドルを支払い、和解の一環としてiTunesのアクセシビリティ機能を全面的に見直すことになったのと同じことを繰り返すことを求めるものではないが、 ロイター通信 は 、NFB会員の一部はApple社が新たなアクセシビリティ要件を実装しない場合、そのような措置は避けられないと考えていると報じている。
「アップルが行動を起こさなければ、我々は次の措置を取ることになる」と、カリフォルニア州NFBの理事マイケル・ヒングソン氏はロイター通信に語り、新たな訴訟が「順守を強制する唯一の手段」になると付け加えた。
Appleは近年、iOSデバイスのアクセシビリティーを数多く改善してきたが、視覚障害者支援団体は、VoiceOverなどのAppleの改善は認めつつも、サードパーティのアプリ開発者がAppleの先例に倣うようAppleがもっと努力する必要があると述べている。
NFBは、NetflixやBank of Americaなどの企業のアプリには、VoiceOverで読み上げられるボタンラベルなどの基本的なアクセシビリティ機能さえ欠けていると指摘している。